清水善造 熊谷一弥を支えた企業支援


錦織圭選手の活躍で脚光を浴びた盛田正明テニスファンドの存在。

このファンドの支援の御蔭で

米フロリダ州のIMGニックボロテリー・アカデミーに留学し

世界の一流選手を目指す若者たちとテニス漬けの毎日を過ごす事

ができ現在の錦織圭選手がいる訳です。

これを個人でやるとなると初年度は登録費用、渡航費用、寮費などで

数百万円。

プロのテニスコーチをつけるとなると1000万円。

13歳から18歳までの5年間に5000万円の費用がかかる計算に

なります。

これでは個人レベルではよっぽどの資産家の子息で無い限り

プロへの道は閉ざされたも同然です。

それでは三池の三井炭鉱で働く父を持つ熊谷一弥

群馬県箕輪村でわずかな田畑を耕す農家の出身の清水善造

費用のかかる国際大会に出続ける事ができたのでしょうか。




清水善造は、大学卒業後、三井物産のカルカッタ支店に配属に

なりました。

当時の社宅には本格的なローン・コートつまり芝のコートが

ありました。

ゆえに働く環境が既にウィンブルドンに挑戦できる環境と

なっていたのでした。

一方の熊谷一弥は、三菱合資会社銀行部に所属、月棒28円

加えて時事新報嘱託として月20円の収入を得ながら

テニスに専心できたのです。

このテニス界の宝が花開く事が出来たのは

三井と三菱という組織の支援があってこそでした。

また目先の企業宣伝の為だけに投資する現代日本の

企業と違い

二人の個性を潰す事無く、束縛せず自由にやらせた

事にあります。

現在の学校教育の部活動では

いらぬ先輩後輩の関係や指導者の束縛などで

個性を伸ばす環境とは程遠いものになっている事を

考えれば隔世の感があります。

GHQの財閥解体政策によって、

清水と熊谷を育てた頃のおおらかさを

失った日本企業。

マリナーズを所有する任天堂などが

このころの三井、三菱の精神を

受け継いでいってもらいたいものです。

日露戦争後の黄禍論の緊張を緩和する為に

スポーツ大使を一企業の費用にて

派遣する気概のあった日本企業。

現在の地政学的リスクを考えれば

国際関係の良化にスポーツを

役立てる発想が政府や

大企業に求められています。

オリンピック種目から外された途端に

援助金が少なくなった

ソフトボールなどの現実を考えると

その道は遠いように感じられます。

この問題、みんなで考えてみたいですね。


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この記事へのコメント
驚きました
前から ゴルフ と 庭球は お金のかかるスポーツと漠然と思っておりましたが そんなにかかるとは。。。
清水善造 選手 大好きです。 高校生の頃 「やわらかなボール」
という本を何度も読みました
あれです 転倒した チルデン選手にふんわりした球を放ったという美談
真実はどうだか わかりませんが
我が国の 武士道 情けを子供心に学びました。
Posted by 忍者かっぱ at 2008年09月09日 11:13
忍者かっぱさん

いつもコメント有難うございます。
上前淳一郎さんの
”やわらかなボール”
真実はどうであれ
普段からのスマイリーシミーと
呼ばれた清水選手の
ルールを厳格に守る行動が
その神話を作ったのだと
思います。

才能ある選手には
御金の心配をしないで
伸び伸び
鍛練できる環境が
与えられると
嬉しいですね。

Posted by 管理人 at 2008年09月10日 06:30
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