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応援の力
1996年4月28日18時54分。
有明コロシアムは、歓喜の声に湧きあがった。
そして、フェドカップではなく
デビスカップ監督福井烈や松岡修造がマイクを握って
応援してくれた観客に御礼の言葉を伝えるという
冷静に考えてみれば
少しおかしい、いやほとんどおかしい
でも不自然ではない行為が繰り広げられた。
応援の力。
デビスカップとフェドカップだけに許される
ファンの特権。
その応援の力が有明で花開いた歴史的な
瞬間だった。
勝利の確信
伊達、沢松、長塚、杉山。
ドイツ戦前のアンケートに
4人は揃って、こう答えた。
”優勝のチャンスもあると思います!”
団体戦では、個人戦では不可能な事が
可能になる。
世界ナンバー1グラフとナンバー5フーバーを
擁したドイツ。
そのドイツを倒した日本。
その奇蹟を呼び込んだ有明1万人の
応援の力。
”伊達さんの執念を無にしたくない!”
その一念でダブルスを闘い抜いた
杉山愛。
その瞳からの涙は、止まる事を知らなかった。



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